新宿紀伊國屋書店のエレベーター・ガール

kinokuniya 日々のこと

エレベーター・ガールという職業はもうなくなっていると思っていた。

正確にいうと、老舗のデパートならまだひょっとして、と思っていた。ところが今日思いがけないところで彼女たちに出会ってしまった。新宿の紀伊國屋書店でのことだ。

このところ新宿へはあまり行かないが、学生の頃はしょっちゅう通っていた書店だけに新宿へ行く機会があれば自然と足が向く。あの頃と違って今は地下の旅行書コーナーから2階の新刊&文庫本コーナーをざっと見てまわる程度なので、フロア移動は階段かせいぜい表のエスカレーターくらいだ。けれど今日は8階に用があったのでエレベーターに乗った。そうしたら彼女たちがいたのだ。最近になってそうしたサービスを始めたはずはないので、わたしが気づかないでいただけか?

紀伊國屋ホールがあるからかと思ったのだが、そういうことでもないらしく、ごく普通にエレベーターで店内のご案内をしてくれる。

彼女たちと複数形で書いたのはふたりいたからで、わたしが行った時は、ひとりが1階の3基あるエレベーター前でお客さんを振り分け、もうひとりがエレベーターに乗務していた。目的をもって訪れる客を確実に商品のところへ導く役割を担っているわけだが、しかしそれにしてもすごいな。

ちょっとWebで調べてみたら、彼女たちは「エレベーター・ガール」ではなく「オペレーター」というそうだ。来店客の安全と店内の案内を業務にしている。◯階お願いします、ではなくて、たとえば、料理の本があるところ!というような言い方にも対応してくれるとか。おもてなしのココロいっぱいの書店なのだ。

あれほどたくさん通った書店なのに、彼女たちの存在に気がついていなかったのは少しショックだ。うかつにもほどがあるというやつです。

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